三井住友建設㈱様から、災害で停電した際に高層マンションのエレベーター電源として電気自動車を活用するシステムをつくったが、電気自動車を確保する部分で協力いただけないかとの相談を受けました。PAJとしてお役に立てつと思うので、今後、協議していくこととしました。
太陽光発電から給電した大型の電源車や蓄電池を様々なイベントの電源としてレンタルするビジネスを展開している株式会社ゲルニカ様と面会しました。昨年9月に千葉を襲った台風15号では君津市に電源車を派遣して、現地で携帯電話の充電等で活躍されたそうです。
パワーエイドジャパンと理念や活動を共有する企業として、お互いに協力していくことを確認しました。
株式会社ゲルニカ https://www.guernica.jp/
昨年9月に千葉を襲った台風15号は館山市で風速52mの観測史上最高を記録し、6000棟に及ぶ住宅が壊れました。
電柱が軒並み倒れ、停電が長期化。また、住宅の屋根が飛ばされ、多くの家がブルーシートで風雨を凌がざるを得ない厳しい状況に陥りました。被害は甚大で、半年たった今も懸命の復旧作業が続いています。
2019年11月千葉県館山市を訪れ、地域のNPO法人「おせっ会」代表の八代健正さんに台風15号(9月)、台風19号(10月)の被害実態や避難生活の苦労など貴重な体験を聞きました。(聞き手はPAJ顧問の川崎雅久)
川崎 昨年の台風で何が大変でしたか?
八代 長期停電し、携帯基地局も一時電波を飛ばせなくなりました。もちろんテレビもつかず情報が全くと言っていい程入らず、正直当初はどうしていいかわからなくなりました。
川崎 自治体とNPOの連携はどうでした?
八代 自治体の職員は役所の機能を維持する事で手一杯で、災害復旧にはあまり手が回りません。そんな時助かったのは災害NPOの人々で、ミュージシャンの方もいました。彼らは発災翌日には現地入りし、ブルーシート張り等をてきぱきとこなしとても心強かったです。
川崎 停電で一番困ったたことは何ですか?
八代 やはり携帯電話が通じなかったことです。高齢者などは固定電話がないお宅もあり携帯電池が切れた途端、社会から孤立してしまうのです。そこで私達ボランティアが一軒一軒回りました。これは現在も続けています。
川崎 EVによる電源支援はありましたか?
八代 発災から10日後頃、地元の自動車会社からお話を頂きましたが、すでに停電は解消されていました。お申し出は有難かったのですが、本音を言えば発災から1~2日後、携帯電話の電池が切れる前に来てくれたらとても助かったと思います。
川崎 やはり初動の速さが重要なんですね。PAJもそこを目指して取り組みます。ご協力ありがとうございました。
現代社会は電気がないと如何にもろいかを痛感しました。停電で冷蔵庫が使えず二日目頃から食料が店から消え、ガソリンスタンドも休止。屋根が飛ばされても水道・ガスは使えたため自宅に戻る人がほとんどでしたが、固定電話は通じず携帯が唯一の情報入手・連絡手段でした。そこで市内10ヶ所に充電ポイントを作り、市のHPや地域FM、NHK、新聞で告知しました。
また、東京電力が日産リーフを4台提供してくれ、携帯の充電、自衛隊設置のお風呂に入浴する際のドライヤーの給電等に活用しました。
PAJの取り組みはとても魅力的ですが、自治体に過度の負担がかからないことが重要だと思います。
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